日々映画

映画を観て感じたこと

アメリカ

「ゼロの未来」テリー・ギリアム

鬼才、と名高いテリー・ギリアム監督作品。 近未来。プログラマーの主人公は電話を待っている。彼の仕事はゼロの定理を解明すること。 家に篭りがちな彼の周りを取り巻く社長の息子や憧れの美女。彼が本当に解明しようとしているのは何なのか? 一応ジャンル…

「BULLY」ラリー・クラーク

先日「アメリカン・アニマルズ」を観たので、便乗して若者による犯罪映画を一本。 アメリカで実際に起きたティーンエイジャーによる殺人事件を映像化した作品。 サーフィン、セックス、ドラックに溺れ、自由奔放な仲間とつるむ日々。そこに彼らの、様々な感…

「哀しみの街かど」ジェリー・シャッツバーグ

アルパチーノ出演作品 舞台はニューヨーク。街の片隅でヘロインに溺れて生きる若者たちを生々しく描いた作品。 そこで出会った男女。愛とともに、底のない沼に溺れる2人。 華やかな街の、裏側の世界が見事に表現されている。 よくあるドラック映画のような…

「アメリカン・アニマルズ」バート・レイトン

まだまだ上映中、注目の犯罪映画を劇場で観てきました。 アメリカで実際に起きた大学生たちによる窃盗事件。その真実を犯人である本人達の言葉を交え再現した作品。 まず犯罪映画として見応えがすごい。 彼らの間に流れた空気。せめぎ合う感情。事件の緊迫感…

「夜に生きる」ベン・アフレック

監督、脚本、主演ベン・アフレック。 近年稀に見る素晴らしいギャング映画。 禁酒法時代ボストン。ギャングの世界を歩き始める警官の息子、ジョー。 裏社会で動く人と金。そこには裏切りがあり、殺しがあり、愛があり、人生がある。 いやあ本当に面白かった…

「犬が島」ウェス・アンダーソン

あの「グランドブタペストホテル」のウェス・アンダーソンが「ファンタスティックMr.Fox」に続き、日本が舞台のストップモーション「犬が島」を公開。 あけましておめでとうございます。 今年もマイペースに趣味の偏った映画を紹介できたらと思っております…

「UFO 〜オヘアの未確認飛行物体〜」ライアン・エスリンガー

オカルト大好きなのでドストライク。 2006年、アメリカで実際に起こったUFO目撃と、電波障害、それに関する政府の隠蔽疑惑事件を基に、数学を駆使して事件を追う青年を描く。 天才肌の数学者たちの描写、これがとても良い。 主人公の眼、流れる数字。 暗号や…

「チャイルド44」ダニエル・エスピノーサ

とても見ごたえがあった。 ソ連の支配下のロシア。 秘密警察の主人公とその家族は不可解な事件を探る。 世の裏では射殺、逮捕、流刑が当たり前のこの不安定な時代を生き抜く人々とその混乱のなかで起こる悲惨な事件が描かれる。 単なるサスペンス映画では決…

「The Beguiled 欲望の目覚め」

「some where」のソフィアコッポラ最新作。 おなじみのエルファニング出演です。 "女性らしい狂気" そんな感じなんだろうな、とハラハラしながら鑑賞したものの、物語は途中で思わぬ方向へ動き出す。そこにあるのは嫉妬と狂気だけではなかった。愛や、恐怖、…

「パトリオット・デイ」ピーター・バーグ(2016)

2013年のボストンマラソン爆撃テロ、102時間後の犯人逮捕までを実写化。 捜査側、被害者、犯人それぞれの視点。追い詰められる犯人とその家族。 先走るマスコミと命懸けの捜査。そして被害者の描き方がすごい。 自分や愛する人がテロに巻き込まれるってこう…