「アメリカン・アニマルズ」バート・レイトン
まだまだ上映中、注目の犯罪映画を劇場で観てきました。
アメリカで実際に起きた大学生たちによる窃盗事件。その真実を犯人である本人達の言葉を交え再現した作品。
まず犯罪映画として見応えがすごい。
彼らの間に流れた空気。せめぎ合う感情。事件の緊迫感と不安が、若さという独特のベールを纏い美しく描かれる。
そして作品に託されたメッセージが深い。なんとも。素晴らしい。
展開される事件までの流れと、犯人本人たちそれぞれの言葉と感情。
真実とは何なのか。ひとりの視点の回想は真実に値するのか。何が本当だったのか。
また、映像も素晴らしかった。
個人的には冒頭の車窓からの景色の描き方が衝撃的だった。
それを観たとき、ああ、自分はこれから素晴らしいものを観ることになるんだな、素直に思った。笑
ダンケルク、聖なる鹿殺しで我々を魅了したバリー・コーガンの演技も見どころ。ミステリアスな雰囲気と微妙な感情を見事に表現している。
犯人映画好きはもちろん、ドラマ系が好きな人でもかなり観入れる作品だと思うのでぜひ。
↑武蔵野館の展示(東京、新宿)