「ヴィクトリア」セバスチャン・スキッパー
ドイツから、話題のワンテイク映画。
近日公開の「1917」がワンテイクと話題ですが、ワンテイク映画では個人的には今作がダントツトップ。
現地の言葉も喋れない、家出少女のヴィクトリア。深夜のクラブで声をかけられた青年4人と遊ぶうち、気がつくと大金が関わる事件の首謀のひとりになっていた。
何が素晴らしいって、やっぱりこれをワンカットで撮っているっていうのはもう言葉にできない感動...。
夜が明けていく様、朝焼け。
クラブの鮮やかな照明と、気持ちよく響く音楽。
ヴィクトリアと青年達の間に流れる感情と、興奮。
歓喜と、恐怖、そして興奮をそれぞれが妙にリアルに表現され、街の夜が明けていく。だんだん世界が現実味を増してくる。
ワンテイクならではの走るシーンのカメラの揺れとブレはリアルさを強調させ、パニック状態の人間の間で動く構図には1秒たりとも目が離せない。
思わず、ものすごいものを観てしまった、、、と感じる作品。