日々映画

映画を観て感じたこと

「Candy」ニール・アームフィールド

前回の「哀しみの街かど」に続き、同系統のオーストラリア映画をご紹介

 

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ストーリーは至ってシンプル。

愛し合うふたりはドラックとSEXに溺れる日々を過ごすが、何かが少しずつ壊れていく。

 

甘さはない。クールでもない。ドラックカルチャーに憧れている訳でもない。そこにあるのはドラックと愛。それだけである。

 

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人は生き方でこんなにも壊れていき、底のない沼に簡単に落ちていく。

妙にリアルな描写で描かれた本作は、日本では有名ではないものの2006年のベルリン国際映画祭で世界中の映画ファンを賛否の嵐に巻き込んだ話題作。

 

個人的には、これほど素晴らしいドラック映画が他にあっただろうかと思う。

暗すぎる訳でもなく、オシャレでもない。現代で、背景には普通の街と生活があり、家族もいる。数あるドラック映画のなかでは最も身近に感じる作品ではないだろうか。

 

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甘いジャケットからは想像もできないような奥深い映画。