日々映画

映画を観て感じたこと

「チャイルド44」ダニエル・エスピノーサ

とても見ごたえがあった。

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ソ連支配下のロシア。

秘密警察の主人公とその家族は不可解な事件を探る。

世の裏では射殺、逮捕、流刑が当たり前のこの不安定な時代を生き抜く人々とその混乱のなかで起こる悲惨な事件が描かれる。

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単なるサスペンス映画では決してない。


そこに描かれるのは、ロシアの歴史上表舞台で語られない社会の一面。そこで必死に生きる登場人物たちの感情。


ソ連時代の社会のリアルな状況はなかなか表では語られない様である。

私もソルジェニーツィンの「収容所群島」を読むまでは、ソ連の捕虜になった日本兵の話以外、詳しい物語をあまり見たことがなかった。

(興味ある人はソルジェニーツィンの「収容所群島」おススメ。ソ連時代群島連行された277人の記録を時代の流れと解説つきで読みやすくまとめた一冊)


見て良かった一本。俳優陣もとても良い。トム・ハーディ良い。

(邦題だけはなんとかならないかな…笑)