日々映画

映画を観て感じたこと

2018-10-24から1日間の記事一覧

「道中の点検」アレクセイ・ゲルマン(1987)

「神々のたそがれ」のアレクセイゲルマン、初期作品。 ソ連のパルチザン(侵略に抵抗し、自国を守ろうとする非公式軍隊のこと)の物語。ナチスドイツの占領下であった1940年代初期のソ連。あるソ連軍の兵士はドイツ軍に捕らえられ、敵軍に寝返っていた。あると…

「ざくろの色」セルゲイ・パラジャーノフ(1971)

パラジャーノフの映像美の極致といえる一本、デジタルリマスター版を鑑賞。 18世紀アルメニアの詩人、サヤト・ノヴァの生涯をこれまたかなり詩的に描いたもの。 際立つ色彩(後半、特に赤)と映像美、やっぱり構図と色彩が本当に綺麗。 パラジャーノフ童貞の方…

「神聖なる一族24人の娘たち」 アレクセイフェドルチェンコ(2016)

ロシアの一部で、独特の文化を持つマリ・エル共和国。 その地で生まれた美しく、不思議な女性たちの人生の物語。 これ予告編から本当に素晴らしいので、是非覗いて見てほしい。 youtu.be ひとつひとつの物語はかなり短いものの、 そこに描かれているのは色々…

「エヴォリューション」ルシール・アザリロヴィック(2015)

あの「エコール」の監督、ルシール・アザリロヴィックここ近年の一本。 この監督の、曖昧なのに印象的なストーリーと終わり方がとても好き。 今作もすごかった。 とある孤島に閉じ込められた少年たちと、謎の女性たち。 そこで繰り返される謎に包まれた医療…

「PARIS」セドリック・クラピック(2008)

5年ほど前、友人に紹介してもらってから何度も何度も観ている映画。 パリの街に住む人々の、それぞれの生活と、ささやかな愛と、絶望の物語。 綺麗で、だけどそれと同じくらい淀んでいるパリの街。 市場で交わされる会話、窓から眺める町並み。 淡々と進む様…