「エヴォリューション」ルシール・アザリロヴィック(2015)
あの「エコール」の監督、ルシール・アザリロヴィックここ近年の一本。
この監督の、曖昧なのに印象的なストーリーと終わり方がとても好き。
今作もすごかった。
とある孤島に閉じ込められた少年たちと、謎の女性たち。
そこで繰り返される謎に包まれた医療行為を描いたもの。
そこにあるのは間違いなく狂気だ。
それなのにこの映画は最後まで息をのむほど美しい。
ちなみに看護師役のロクサーヌ・デュラン、とても美しかった。
知名度こそ高くはないけれど話題作の脇役出演の多い彼女。
個人的に「マンク 破壊僧」で観てから魅了されている。
左右の整った顔立ちに静かで、吸い込まれるような瞳。
静かな狂気に包まれた、繊細で美しい本作、本当にオススメ。