「エコール」ルシール・アザリロヴィック
こちらは日本でも比較的話題作かな?
監督のアザリロヴィックは最近「エヴォリューション」という映画を公開したことで話題に。
舞台はどこかの森の中。裸で棺に入れられ、次々と送られてくる少女たち。
彼女たちはこの森の中で勉強し、バレエを習い、暮らしている。
一体ここはなんなのか。
彼女たちはどこからきたのか。
何も分からない。
過去については語られない。
彼女たちは、少女時代にしかない無垢で独特な美しさと、危うさを纏っている。
それは優しさであったり、ときに狂気となったりする。
まず映像が本当に綺麗。
ありがちな森の中の風景に、謎めいた雰囲気を纏う少女たち。
彼女らは感情をできるだけ抑えている。
女性の誰もがきっと持っていた、「少女」にしかない無垢で複雑な感情や狂気が実に美しく描かれていると思う。