「ゼロの未来」テリー・ギリアム
鬼才、と名高いテリー・ギリアム監督作品。
近未来。プログラマーの主人公は電話を待っている。彼の仕事はゼロの定理を解明すること。
家に篭りがちな彼の周りを取り巻く社長の息子や憧れの美女。彼が本当に解明しようとしているのは何なのか?
一応ジャンルはSF映画のようで、レビューも賛否両論の今作。
私の意見。これ、どう考えてもカルト映画だろ笑。途中から普通にドラックムービーかと思ったわ笑。
近未来の描写は素晴らしい。散らばるネオンと、電子広告、最先端の街に垣間見られる古い建物。怪しい雰囲気。貧富の差を広げながら発展した街、という印象の美しい描写。
登場人物たちの感情と表情が希薄な分、彼らの奇行はそれを表現する手法のようだ。
主人公は孤独。
を、認めようとしない。ように見える。
変な映画だが、比較的軸はしっかりとしている。主人公は何かを求めてもがいている。それはゼロの定理ではないようだ。
素晴らしい色彩と凝った描写。
オカルト好きが食いつきそうな異次元空間も垣間見れる。
宇宙の描写も多く、個人的にはかなり好き。
余談ですが一瞬ベン・ウィショー出てます笑。
オカルト、カルト好きにぜひ観てほしい。