日々映画

映画を観て感じたこと

「パイロマニアック」エーリク・ショルビャルグ

ノルウェーからの一本。

 

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舞台はノルウェーの片田舎。消防隊長の父を持つ主人公は兵役を終えて消防団に入隊。

任務をこなしていくにつれ、彼は炎に魅了され、その感性はだんだんと狂気を持ち、村を狂わせ始める。

 

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ああ北欧映画!というテイスト。

晴れない空に寒そうな街。美しい自然。表情がどことなく乏しい人々。

田舎の閉鎖感やどこか気を遣い合う親子のリアルな描写。

 

この映画を観ていると、私たちでさえも心のどこかで炎の美しさに惹かれてしまう。恐ろしい。

 

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また主演の俳優、トロンニルセンの演技力が素晴らしい。セリフがかなり少ないなかで、内に秘めた狂気を感じさせる。

 

ちなみにノルウェー映画「孤島の王」での準主演も圧巻だった。

 

静かで恐ろしい、北欧サスペンス。