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映画を観て感じたこと

「ホドロフスキーの虹泥棒」アレハンドロ・ホドロフスキー

ホドロフスキー作品の中では突飛した明るさとコメディ要素を含む素敵な一本。

 

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パンダを乗り回し、ペットのダルメシアンを溺愛、売春婦が大好きな変人大富豪が昏睡状態に。莫大な遺産でもめる親族を尻目に、遺産を待ちながら下水道で暮らすろくでなしの甥。

主人公はそんな大富豪の甥と生活を共にする放浪者。ストリートを生きる人々の生と死が色鮮やかに描かれる。

 

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本作はホドロフスキー作品で(唯一?笑)「だれにでも勧められる映画」であると思う。

ロマンにあふれ、美しく、どこか切なくもある色鮮やかなストーリーは誰が観ても楽しめること間違いなし。コメディ要素もかなり強い。

変人大富豪のシーンは何度観ても声をあげて笑ってしまう。笑

 

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個人的なツボは舞台となっている街の描写。

海に面していて、風が強い。静かな夜、街灯の下でひっそりとうろつく動物や放浪者たち。

 

ホドロフスキーをはじめて観るなら本作がおすすめ。

けして綺麗とは言えないこの街。