「サンタ・サングレ/聖なる血」アレハンドロ・ホドロフスキー
お約束通りカルト映画の巨匠、ホドロフスキーの作品をいくつか。
まずは彼の作品で個人的に一番好きなこちらをご紹介。
サーカス団の両親の間に生まれた主人公。
浮気性の父親を見かねた母親は、怒りのあまり彼に硫酸をかけてしまう。それに応戦した父親は母親の両手を切断。彼は自害し二人はそこで死んでしまった。
はずだった。
その後精神を病んだ主人公。彼の周りにはいつも両手のない母親がちらつく。
ぞっとするような主人公の復讐と彼の周りの人々が描かれる。
↑出だしからカルト映画好きを惹きつける描写
ああ、やっぱりホドロフスキー!!!という一本。
赤と黒が印象的な映画。
精神科の描写、サーカス団の生活。繰り返される人間の生と死。その世界観は色鮮やかに、美しく、そして怪しく描かれて何度観ても一瞬たりとも目が離せない。
昨年、早稲田松竹のホドロフスキー特集上映でこの映画をはじめてスクリーンで鑑賞。
鮮やかで美しい映像と恐怖。ホドロフスキーの映像は映画館で観るべきですね。