日々映画

映画を観て感じたこと

「ハンガリー連続殺人鬼」アールパード・ショプシッツ

ハンガリー続きでご紹介。

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実話を元にした一本。

部隊は60年代のハンガリー。実在した連続殺人鬼の動向と動く捜査班、街の人々を描く。

 

当時の社会情勢(ソ連の衛星国で共産圏)を軽く理解した上で観ると良いかもしれない。

 

殺人鬼の残酷さは、気分が悪くなるほどのリアルに描かれ、終始漂う気味の悪さは、暗く、美しい雰囲気を纏う。

 

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こんなことを言うほど本数を観ている訳ではないけれど、ハンガリー映画というのは、北欧映画やロシア映画に近いような雰囲気がある。(少なくとも私が観たものは。)

晴れない空。薄暗く美しい映像。霧を纏う街。言葉の少ない登場人物。

共産圏の歴史を持つ国は、それ以外の国の人々とは全然違う、彼らにしか分からない何か独特な感性を持ち合わせているんじゃないかと思う。