日々映画

映画を観て感じたこと

「みかんの丘」ザザ・ウルシャゼ

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ジョージアグルジア)からの一本。

エストニア人であるみかん農家の主人公。アブハジア自治共和国ジョージアの民族紛争で家族や村の人々はほとんどがエストニアに帰ってしまい、彼と友人の2人だけが残った。そんな中、敷地内で負傷して倒れていた敵同士の兵士の世話をすることになってしまう。

 

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登場人物は少ない。だがそこには確かに”戦争”がある。

民族紛争というと映画作品でよく見かけるのはボスニア紛争くらい…?アブハジア紛争なんて聞いたことも無い人も多いはず。(かくいう私もこれ観てから詳しく調べた)

近所で、友達同士で、あれは何人?こっちは何人?じゃあ敵だ!これが民族紛争。なかなか馴染みがない。だからこそ観て欲しい。

 

また俳優たちが素晴らしい。

小さな人間関係の中で流れる緊迫感と、ところどころの愛情。彼らは滅多に笑わない。だけどそこには感情と困惑が渦巻いている。

 

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ザザ・ウルシャゼ監督作品は「とうもろこしの島」も良かったので後に紹介します!