日々映画

映画を観て感じたこと

「アンノウン・ソルジャー」アク・ロウヒミエス

 

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北欧から最新戦争映画をご紹介。

 

1941年。ソ連との冬戦争で領土を奪われたフィンランド。それを取り返すべく、同国は国民400万人中50万人を徴兵し、ソ連に挑む。

 

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フィンランドの戦争映画史上、最大予算、最大規模という本作。

戦闘シーンはおそらくかなりシビアでリアル。一つの戦闘に20分超。視点を変えながら細かく描き、視聴者に、本当にこんな感じだったんだろうな、と思わせる。

 

この映画、明確な主人公がいない。主人公はフィンランド兵だ。ストーリーはある陸軍を追うような形で展開される。

 

人と人。軍中の人間関係。友人。上司。恋人。辛うじて保たれる平常心と少しずつ狂っていく感覚。ああ、これが戦争だ。

 

また映像のタッチが良い。寒色、冬。晴れない空。白い肌。北欧映画、ロシア映画好きを震撼させること間違いなし。

 

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ちなみになんだけど、ティムオブライアンの代表作、「本当の戦争の話をしよう」を読んだことある人、本作を観ておそらく、ああ、これが戦争だ、と思う観点がこの小説に近いことに気づくと思う。

最近村上春樹の新訳が出てたのでこちらもぜひ笑