日々映画

映画を観て感じたこと

「永遠に僕のもの」ルイス・オルテガ

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70年代、アルゼンチン。

実在した美しき連続殺人鬼を描いた作品。

 

カンヌ、ある視点部門で上映後、話題沸騰の本作。公開初日に武蔵野館で鑑賞。

 

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欲しいものはどんな手を使っても手に入れ、都合が悪ければ人を殺す。

学校で意気投合したラモン、そしてその父親と共にそれらの行為はエスカレートしていく。

 

 

実話として興味深いのは、彼が本当に欲しかったものは何だったのかということ。

愛だろうか?ラモンの気持ちだろうか?スリルか、はたまた美と財産?現実はそんな単純なものでは無かったようだ。

 

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さすがある視点部門上映作、といった映像美。劇中を彩る鮮やかな赤と青、カメラワーク。それらはアルゼンチンという私たちには馴染みのない国を魅せてくれる。

 

実話でありながらどこか幻想的で美しく残酷な物語は静かすぎることもなく、激しすぎることもない。そこに描かれるのは紛れもなくカルリートスの歩いてきた道であり、彼の感性は私たちを惑わせる。

 

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まだまだ上映中なのでぜひ。