イタリア、ナポリのマフィア「カモッラ」の実態を映画化した本作。原作者が実際に命を狙われるほど"彼らに迫った"映画である。
描かれるのは組織の活動下で生活する人たちの生きざま。あまりに非日常なその世界は、当人たちにとっては紛れもない"日常"である。
そこには好奇心も、怒りも、喜びもあって、愛があり、仲間がいる。人は簡単に死んで行き、時は巡っていく。
多くの土地を支配下にしているようでいて、その中心にあるのは貧困と、そこから抜け出せない若い世代たち。立派な社会問題である。
映像のタッチに色味がとても良い。海のシーンはその映像美に釘付けだった。
ラリークラーク好きな人はどストライク間違いなしです。