「神々のたそがれ」アレクセイ・ゲルマン (2013)
制作に15年かけたアレクセイ・ゲルマンの遺作。
とにかく物凄いものを見せられたという感じだった。汚い、辛いを圧倒的な映像美で見せられる3時間。
ガスに包まれた惑星、そこら中の泥水、鼻をすする音、権力を蔓延らせる人間。
以下個人的な意見。
世には綺麗なものを撮った素晴らしい映画は多くある、しかし汚いものを撮った大作って数少ない。
多分汚いものを表現するってすごく難しいんじゃないかと思う。
それをここまでの映像美で表現した本作は好き嫌い以前に、誰が観ても「空前絶後の大傑作」と名高い理由に納得するんじゃないか。